ダップレーダー(DappRader)の「Dapp Industry Report for Q2」2022年版は、今後ノンファンジブルトークン(NFT)プラットフォーム戦争が起こる可能性があると主張した。

レポートでは、ユニスワップが最近ジーニー(Genie)を買収し、さらにオープンシーがGemを買収するなど、「様々な取引プラットフォームとNFT機能がまとめる」NFTアグリゲーションツールを取り込んだと指摘。一方、マジックエデンやX2Y2などの新しいプラットフォームは、オープンシーのNFT市場シェア75%の牙城を狙っている。

ダップレーダーは、「これらの買収は、近い将来、オープンシーとユニスワップを直接競合させる可能性が高い」と述べた。オープンシーとユニスワップは仮想通貨業界で有名な事業体だ。しかし、彼らは両方とも仮想通貨業界外からの競争にも直面している。 eBayは最近、NFT空間におけるデジタル製品の提供と能力をさらに拡大するために、イーサリアムベース、デジタルアート市場のノウンオリジン(KnownOrigin)を取得した。

オープンシーは、さまざまなブロックチェーンから開発されるNFTプラットフォームとの競争激化に直面している。レポートでは、同社が「マジックエデン、ルックスレア(LooksRare)、X2Y2などの競合の登場により、市場シェアが減少している」と指摘した。

CNBCは4月に、オープンシーが「150万人以上のアクティブユーザー」を抱えていると報じた。ダップレーダーの現在のデータによると、この30日間でマジックエデンの27万2970人に対し、オープンシーは6万6030人のユーザーを追加した。同じくダップレーダーのデータによると、マジックエデンの過去30日間のトランザクションは1410万件で、オープンシーは955万6900件にとどまっている。また、「今期はマジックエデンが全NFTs取引の10%を占めている 」とも記載されている。