Microsoftがブロックチェーン関連企業向けにCoco Frameworkをローンチ

Microsoftが、業務にブロックチェーン技術を採用している企業が直面しがちな問題を解決するCoco Frameworkをローンチした。本ソリューションは、特にコンソーシアムブロックチェーン上で出てくる問題などを解決することを目的としている。

 

Microsoft Azureの最高技術責任者 (CTO)、マーク・ルシノビッチ氏は、自社のソリューションによって企業アプリケーションにおけるブロックチェーン関連の問題が解決できる理由として、信頼された実行環境 (TEE)の存在を挙げている。

「TEEによって外部からのデータ改ざんを防げると信じています―つまり、取引はシンプルににブロードキャストされるだけですので、利用者は一般的なクォーラムベースのアルゴリズムを利用して、他の分散型システムと同じようにコンセンサスを得れば良いのです。ネットワークは完全に信頼されていますので敵対的な派閥に対して憂慮する必要はありません。こうした仕組みのおかげで、複雑なプルーフオブワークによるマイニングや、他の複雑なアルゴリズムを利用する必要がなくなり、あたかも他の分散型データベースからデータを取り出すのと同じような処理能力を体験することができます」

 

Coco Frameworkのネットワーク VS イーサリアムコンソーシアムのネットワーク

ルシノビッチ氏によると、Coco Frameworkのネットワークをイーサリアムのネットワークと比べた際の大きな違いの一つとして、計算集約型のプルーフオブワークによるプロトコルの使用があげられるとのことだ。イーサリアムは、プルーフオブワークのコンセプトを利用することでその生産性に大きな影響を受けているとルシノビッチ氏は考えている。そして、通貨レートなどのように時間の経過とともに変化するデータを抱えるスマートコントラクトによって、この問題はさらに悪化すると同氏は語る。

ルシノビッチ氏曰く、Coco FrameworkのTEEは、コンソーシアムブロックチェーン内のすべてのプレーヤー間に信頼されたネットワークを構築することが可能だとのことだ。

 

Coco Frameworkの利用者

 

また、ルシノビッチ氏によれば、Intelやチェース銀行、イーサリアムなどのネットワークに既にCoco Frameworkが利用されており、その中でも、Coco内にイーサリアムベースの元帳を設置したイーサリアムネットワーク上での実験では、100~200ミリ秒ほどのレイテンシで毎秒1,500~1,600トランザクションを処理することが出来たとのことだ。