トランプ元大統領の名前や肖像を使用したノンファンジブルトークン(NFT)の第2弾コレクションが、4月19日に発売後わずか1日で完売した。このコレクションには、トランプ元大統領のデジタルコレクティブルが47,000枚収録されており、1枚当たり99ドルで販売されたことから、総額で465万ドル(約5億円)以上が売り上げられた。オープンシーでは、「トランプデジタルトレーディングカードシリーズ2」の取引高は750ETHに達している。

トランプNFTは、有料ライセンスを受けた元大統領の「名前、肖像、画像」を使用しており、ドナルド・J・トランプ氏やトランプ・オーガニゼーションによって所有、管理、制御されていない。47枚のデジタルトレーディングカードを購入するか、または100枚のカードを仮想通貨で購入すると、フロリダ州南部で開催されるトランプ氏とのガラディナーに参加するチケットが1枚提供されるという。

NFTシリーズの紹介サイトのFAQセクションによると、「これらは、収集、蓄積、取引などができる個人的なデジタルコレクティブル、または『トレーディングカード』です。物理的な損傷の心配がないデジタルで保存されている伝統的な野球やバスケットボールのカードのように考えてください」と説明されている。

NFTはクレジットカードまたはラップド・イーサ(wETH)で購入可能であり、Torusを使ってチェックアウト時にウォレットを作成することができる。また、コレクティブルを受け取るためには、仮想通貨で支払った場合でも、顧客確認(KYC)をクリアする必要がある。

A Trump Series 2 NFT. Source: OpenSea

さらに、NFTはPolygonブロックチェーン上で発行され、アーティストのクラーク・ミッチェル氏によってデザインされている。開発者たちは、自筆サイン入りカードは、元大統領によってデジタルで手書きサインされたものであると主張している。

「これらのデジタルトレーディングカードは政治キャンペーンとは何の関係もない」

3月31日、マンハッタンの大陪審は、元アメリカ大統領を、ビジネス詐欺に関連する30件以上の罪で起訴した。それ以降、2022年12月にリリースされたトランプシリーズ1のNFTの価格は、初期の底値を大幅に上回っている。元大統領は、2024年の選挙で連続しない第2期目を目指して選挙運動を行っている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン