ミームコインが新たな狂騒を巻き起こし、利益を求める新規投資家を引き寄せている。市場分析プラットフォームのイントゥ・ザ・ブロック(IntoTheBlock)によると、30日未満でミーム関連トークンを持つウォレットアドレス数が3月に過去最高を記録した。

同プラットフォームは、これは3月に多くの新規トレーダーがミームコインを購入したことを示していると分析。2024年第1四半期におけるミームコインの巨額の利益が、トレーダーをこの分野に引き付けた可能性があるようだ。
4月3日、情報追跡サイトのコインゲッコーは、ミームコイン分野を今年の第1四半期における「最も収益性の高い仮想通貨ストーリー」と評した。
ミームコインは、時価総額上位のトークンの中で平均1,312.6%の収益率を記録し、最高のパフォーマンスを誇った。ブック・オブ・ミーム (BOME)やドッグウィフハット (WIF)などのプロジェクトが、ミームコイン狂騒の中でこの数字を押し上げた。
投資家を引き付けた要因として、人生を変えるような利益を手にしたトレーダーの物語も挙げられる。
12月、あるトレーダーはソラナ基盤のミームコインを購入し、62ドルを200万ドルに増やした。このユーザーは、ソラナの共同創設者アナトリー・ヤコベンコのハロウィンコスチュームを題材にしたミームコイン「シリー・ドラゴン (SILLY)」を購入した。
さらに最近では、別のトレーダーがミームベースのトークンを購入して1時間で13,000ドルを200万ドルに増やした。
4月3日にはあるトレーダーが、ベースネットワーク上で作成されたミームコイン「Donotfomoew (MOEW)」を購入し、15,700%の利益を上げた。
ミームコインは巨額の利益を生み出す可能性がある一方で、幸運に恵まれるのは一部の投資家だけだ。利益が出始める前に売却して利益を逃してしまう人もいれば、ミームコインのプレセールを利用してユーザーの資金を盗む詐欺師の餌食になる人も出ている
3月15日、あるトレーダーはBOMEトークンを価格が急騰する前に売却し、数百万ドルの利益を逃した。このトレーダーは1億7000万BOMEを8,000ドルで購入し、約131,000ドルで売却した。執筆時点では、BOMEは1トークンあたり約0.01615ドルで取引されており、現在のレートでこのトレーダーが保有を続けていれば、トークンは270万ドル相当の価値だった。

一方、「Condom」と呼ばれるソラナのミームコインプロジェクトは、立ち上げ前に投資家を騙した。このミームコインの開発者はプロジェクトのXページを閉鎖し、約100万ドル相当のソラナ(SOL)トークンを持ち逃げした。