コインテレグラフが後援する仮想通貨・ブロックチェーン業界最のカンファレンス「ブロックショー(Blockshow)」のキックオフパネルでネオ(NEO)創設者のダ・ホンフェイ氏が分散型ウェブの現状について述べ、「インターネットは完ぺきではない」との見解を示した。
ホンフェイ氏は、「インターネットは素晴らしい改革で、ほとんど完璧に見える。しかし、実際にそうだろうか」と問いかけ、フェイスブックのケンブリッジ・アナリティカ事件や、米消費者信用情報会社のエクィファクスのハッキングなどを例に挙げ、独占や中央主権、権力濫用などウェブを悪化させる重大な問題を指摘した。
他にも国際的な基準の欠如、技術の未熟さなどの問題を挙げ、こういった問題は物理的・生物学的世界の融合させる「産業革命 4.0」の大きいな障害になると主張した。その上で、競争が進めばこういった問題の解決になると訴えた。
「こういった基準は、透明性があり、分散型であるべきだ。データの所有権はそのユーザーらに返還する必要がある」
また、ガートナーがブロックチェーン産業は2030年までに3兆1000億ドル(約330兆円)の価値を生み出すと発表したことに触れ、インターネットの未来はどうなるかと問いかけた。
「将来、私は、今日のアプリケーションがレガシーアプリケーションとなると信じる。新たなブロックチェーンアプリケーションが付属的なものから、アルタナティブなものとなり、最終的には主流となるだろう」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン