クロスチェーンプロトコルである「マルチチェーン」がハッキングされた後、一部の取引が承認され、保留中のトランザクションのバックログは1件に減少した

ブロックチェーンのデータでは、送付先のチェーンで確認されたトランザクションもあれば、マルチチェーン・エクスプローラーでは確認済みと表示されているが、送付先のチェーンでは確認されていないトランザクションもあることが確認されている。

MetaMaskウォレット拡張機能をインストールしたブラウザは、プロトコルがハッキングされたため、ユーザーがマルチチェーンエクスプローラーを表示しようとすると警告を表示する。ただし、Web3ウォレットがインストールされていないブラウザでは表示可能だ。コインテレグラフは、マルチチェーンにウォレットアプリで接続することを推奨しない。サイト自体も安全ではない可能性がある。

トランザクションは少数のアドレスからのものであるように見えるため、攻撃者が資金を移動しようとしている、またはチームによる回復作業の一環である可能性がある。日本時間11月2日午前6時半時点で、マルチチェーンエクスプローラーには1件の保留中のトランザクションのみがリストされている。

マルチチェーンブロックエクスプローラーによると、トランザクションは11月1日午後18時頃(日本時間)に承認を開始した。

Multichain confirmations on November 11, 2023. Source: Multichain.org.

送付先チェーンで承認されたトランザクションもある。

例えば、イーサリアムからアバランチへの20 DAIの入金は、13:56(UTC時間)にアバランチで承認された。しかし、イーサリアムからポリゴンへの0.1 BTCの入金は、14:44(UTC時間)にマルチチェーンブロックエクスプローラーで承認されたが、ポリゴンではまだ承認されていない。

ブロックチェーン分析プラットフォームのCyversは、2日未明に取引の再開を検出し、X(旧Twitter)に情報を投稿した。

一部の送信アカウントは11月1日に複数の取引を行っているため、送信者はプロトコルが正常に機能すると確信していたと考えられる。

Caption: A single account on Ethereum making multiple deposits to Multichain on November 1. Source: Etherscan.