ビットコイン(BTC)のトレーダーたちは、マウントゴックスに関連するFUD(恐怖・不確実性・疑念)にうんざりしているのかもしれない。マウントゴックス関連のウォレットからの30億ドルの新たな移動があったが、市場はほとんど反応しなかった。
Lookonchainによれば、マウントゴックスは7月30日、約4万7229(BTC)を3つの「未知のウォレット」に移動させた。この期間中、ビットコインは66,000ドル以上を維持したが、一時的に65,000ドル台に下落した。記事執筆時点で、ビットコインは66105ドルで取引されている。

仮想通貨ウォッチャーたちは、売り圧力の増加の兆候は見られなかったとコインテレグラフに語っている。
「マウントゴックスからビットコインを弁済されたユーザーたちは、5〜10年前にビットコインを購入し、業界と資産を信じていたOGビットコイナーたちだ」と、コレクティブ・シフトの創設者ベン・シンプソン氏はコインテレグラフに語った。「マウントゴックスのホルダーたちはHODLするためにここにいる」とシンプソンは付け加えた。
「これらのマウントゴックスの動きは市場にとってあまりにも日常的になってしまったので、市場は全く気にしない」と、仮想通貨トレーダーのエグジットポンプ氏は7月30日のXの投稿で書いた。
Swyftxのリードマーケットアナリストであるパヴ・ハンダル氏はコインテレグラフに「今後数週間の展開が非常に興味深いものになるだろう」と語った。「市場は今のところこのニュースをうまく受け入れているようだ」とハンダルは付け加えた。
7月5日以降、総計14万1686BTCのうち41.5%、つまり5万9000BTCがマウントゴックスの債権者に弁済された。
仮想通貨分析会社グラスノードも、マウントゴックスの債権者のうちごく一部が売却を計画していると考えている。
「債権者は法定通貨ではなくBTCを受け取ることを選択した。そのため、これらの分配されたコインの一部だけが市場に売却される可能性が高い」とグラスノードは述べた。
シンプソン氏は、市場はすでに「マウントゴックスのホルダーが資産を取り戻し、ほとんど売却しないという事実を織り込んでいる」と説明した。「ドイツ政府が全てのビットコインを強制的に売却した最近の出来事とは異なる。ドイツ政府はビットコインを必要とせず、現金を必要としていた。だから、完全に異なるシナリオだ。だから、マウントゴックスのホルダーたちはHODLするためにここにいる」とシンプソンは付け加えた。