ビットファクトリーが、ブロックチェーンゲームなど分散型アプリ(dApps)に特化した検索サイト「FinDApps(ファインダップス)」(ベータ版)を2月25日に公開した。Dappsの日本語検索サイトとしては日本で初めてという。独⾃アルゴリズムによるdApps検索や、ユーザーが所持しているトークン情報を元に最適なdAppsを提供するレコメンド機能も採用している。

FinDAppsは、ユーザーが入力したキーワードを元に独⾃アルゴリズムにより検索し、ユーザーが求めるdAppsを提⽰。またFinDAppsは、「メタマスク(MetaMask)」ウォレットや同社スマートフォン向けウォレット「クラゲ(Quragé)」との連携が可能で、ユーザーが所持しているトークン情報からそのユーザーの嗜好に合ったdAppsを提案できるという。

またFinDAppsは登録制を採用しており、すべてのdAppsは事前審査を行った上でサイトに掲載している。このためユーザーは、信頼性の⾼いdAppsを安⼼して利⽤できるとしている。

現在、ブロックチェーンゲーム・dApps界隈では、アップルのアプリストアやグーグル・プレイにあたる標準的かつ有力なオンラインストアが存在せず、ゲームメーカーが自社サイトなどで個別にアプリを配布しているという例は少なくない。非中央集権性がブロックチェーンの特徴とはいえ、ブロックチェーンゲームに関して知識があるユーザーでも、ブログ・SNSなどの情報をチェックして探し回る必要があるという状況だ。

またアプリの個別配布の場合、不具合やセキュリティ上何らかの問題を抱えていないかどうかといった確認は、ユーザーそれぞれが行うことになる。

こういった状況を受け、海外にはすでにFinDApps同様のサービスは存在するものの、仮想通貨・ブロックチェーンゲーム・dAppsに関する知識を要すること、英語ベースのサイトが多いことから、一般的な日本人ゲームユーザーには非常に敷居が高い状況が続いている。

ビットファクトリーは、dApps普及を目指すプロジェクトとして「Uniqys Project」を従来より展開。仮想通貨を所有していないユーザーでもDAppsを利用できるソフトを開発するツールなどをリリースしてきた。2019年は、ユーザーの目的・関心に沿い、かつ信頼できるDAppsに到達できるようにすることで、利用促進につなげるとしている。