24日の仮想通貨市場をみると、ビットコイン(BTC)などの主要通貨は昨日の急騰から一転して足踏み状態となっている。

ビットコインは前日比0.1%高の9640ドルと、ほぼ横ばいで推移している。イーサ(ETH)は1.3%高で245ドル、XRPは0.5%高で0.189ドルで取引されている。

主要通貨が伸び悩む中、アルトコインは高いパフォーマンスを見せている。

チェインリンク(LINK)は中国のブロックチェーンネットワークでのオラクルをオフデータ処理に採用するとのニュースを好感。前日比で7%超の上昇となり、過去最高値に迫る勢いだ

またテゾス(XTZ)が6.6%高、ベーシック・アテンション・トークン(BAT)が7.1%高とアルトコイン勢の健闘が目立つ展開となっている。

出典:Coin360 11:45時点

「ビットコインが1万ドル突破しないなら驚きだ」

ビットコイン強気派として知られるギャラクシーデジタルのマイク・ノボグラッツCEOは、米経済メディアCNBCとのインタビューの中で、ビットコインが上昇する環境は整っているとの見方を示している。

CNBCの記者は、新型コロナウィルスのロックダウンで現金への逃避が起きているが、ビットコインはその恩恵を受けていないのではないかと疑問を呈した。

これに対してノボグラッツ氏は、ビットコインは支払い手段ではなく、金(ゴールド)と同じような価値の保存手段であると強調。米連邦準備制度理事会(FRB)による大規模な金融緩和策により、ビットコインが上昇する環境にあると指摘した。

その上で、ノボグラッツ氏はビットコインが1万ドルをすぐに突破しないならば「私は驚くだろう」と、1万ドル突破に自信を見せた。

「すぐに1万ドルに到達しなければ、私は驚くことになるだろう。その後、1万4000ドル、2万ドルが示させることになる」

またノボグラッツ氏は、先週末に発表された米証券取引委員会(SEC)のジェイ・クレイトン委員長の交代報道について触れ、クレイントン氏の後任には仮想通貨業界に「より積極的」で「前向き」な人物が必要との認識を示した。

その上で、ノボグラッツ氏は、現在SECの委員であり、仮想通貨を評価する姿勢から「クリプトママ」と呼ばれているヘスター・ピアース氏の名前を挙げ、同氏のような人物が「素晴らしい選択になる」可能性もあると付け加えた。