ビットコイン支持者であるマイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOは、伝統的な金融市場において、ビットコインを担保とする債券を発行する準備はまだ整っていないと考えている。

セイラー氏はブルームバーグとのインタビューの中で、ビットコイン担保証券が住宅ローン担保証券のように売買されて欲しいと語ったが、「市場は今のところその準備が整っていない。次善の策が大手銀行からのローンだった」と付け加えた。

今回の発言は、マイクロストラテジーがビットコインを購入するために、BTCを担保として金融機関から2億500万ドルの融資を受けてから数日後に出てきたものだ。彼にとってはこのローンが慈善の策だったというわけだ。

ビットコインと債券という点では、エルサルバドルもビットコイン債(通称「ボルケーノ債」)と呼ばれるものを準備している。

セイラー氏は、エルサルバドルが発行するボルケーノ債が企業によるビットコイン担保ローンよりもリスクがあるものだと指摘している。

「これ(ボルケーノ債)はハイブリッドなソブリン債務となる。ビットコインのリスク自体とは関係なく、それには独自の信用リスクが伴っている」

セイラー氏は、ビットコイン担保債券の長期的な可能性については非常に強気であると述べている。ニューヨークのような都市がビットコイン債券を活用する可能性もあると付け加えている。

マイクロストラテジーは2020年8月に最初にビットコインを投資して以来、現在まで12万5051BTCを保有している。現在のBTC価格をベースとすれば、約55億ドルに相当する。