マスタリングビットコインの著者アンドレアス・M・アントノプロス氏が、仮想通貨ビットコイン(BTC)の価格がビットコイン導入に影響を与えるか、ビットコインが政府や既存の金融システム、汚職に対処するかの見識を質問コーナーで示した。AMBクリプトが23日伝えた。
アントノプロス氏は、仮想通貨が中央集権的な金融システムを崩壊させ得ると述べたが、それは価格の上昇が主な要因ではなく、市民の金を奪っている政府から逃れるために人がビットコインを採用することがカタリストになると話した。
「価格ではなく有用性がビットコインを価値のあるものにする。ビットコインは便利であれば価格は上がり、便利であるために価格が上がる必要はない」
また、銀行サービスのない世界におけるビットコインの本当のユースケースについて話した。なぜ世界で40億人しか銀行サービスを利用していないのかという問いに対しては、本人証明が適切でないこと、中央集権的な金融システムに対する不信があること、もしくは地方に銀行の支店を出す費用対効果がないことで、利用できない人がいる3点をあげた。
「銀行へのアクセスがゼロで現金に完全に依存した生活をしているのは25億〜40億人だとしても、また銀行サービスを利用できることになっている別の20億人は、サービスを利用することが厳しく制限されている。ある一つの通貨を他の通貨に変えられないというような…これは長期的にはビットコインやその他の仮想通貨が解決できる問題の一つだと思う」