億万長者であり、仮想通貨支持者としても知られるマーク・キューバン氏が、米国の国家債務返済のためにミームコインを作成するアイデアを提案した。

1月21日、キューバン氏は、ミームコインが「進むべき方向性」であるならば、米国のドナルド・トランプ大統領の公式ミームコインに似たものを発行するかもしれないとXに投稿した。彼は、このトークンはトランプ氏のものと同じ条件とリリーススケジュールを持つが、すべての収益は米国の国債返済に向けられるとした。

キューバン氏は、ウォレットアドレスを公開して人々が追跡できるようにするつもりだと語った。また、ミームコインに基づくトークンでギャンブルを楽しむ人々が米国の債務返済に貢献できるとキューバン氏は付け加えた。「ギャンブルしたいなら、ギャンブルしろ。ただし、少なくともそれを米国の債務を減らすために使え」と彼は書いている。

ミームコインと米国政府

最近の数年間、米国政府は仮想通貨に対して反対の立場であると認識されてきたが、新たに就任したトランプ大統領は仮想通貨の世界に親和的だ。公式のNFTプロジェクトを持つだけでなく、トランプ氏はミームコインの領域にも参入した。

就任式の数日前にあたる18日、トランプ氏は公式ミームコイントークン「オフィシャル・トランプ(TRUMP)」を発表した。このトークンは発表翌日に時価総額が145億ドルに達した。しかし、その後、ピークからほぼ50%下落しコインゲッコーによれば、現在は約38.56ドルで取引されている。

同様に、ファーストレディのメラニア・トランプ氏も「MELANIA」でミームコイン市場に参入した。このトークンはデビュー時に60億ドルの時価総額を達成したが、現在は約6億8000万ドルにまで落ち込んでいる。

キューバン氏のアイデアは影響を与えるか?

米財務省によると、米国の国家債務は2024年9月時点で約36兆ドルに達している。

米国の国家債務(24年9月時点)  Source: US Treasury

キューバン氏の発言は真剣な提案ではないかもしれないが、米国の債務問題の規模を浮き彫りにしている。仮にキューバン氏のミームコインがトランプ氏のトークンと同様に成功し、その価値を維持しながら債務返済に使用されたとしても、その影響はごくわずかだろう。せいぜい、国債全体の約0.03%を削減する程度である。そして、トークンの価値は通常売却時に減少するため、実際の債務への貢献はさらに小さい可能性がある。

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