ブロックチェーンと仮想通貨を使ったゲームが増えている。大量の資金を集め話題になったキャラクター収集ゲーム「クリプトキティーズ(仮想子猫)」が記憶に新しいが、これ以外にも最も人気のある仮想通貨ウォレットのひとつ「Jaxx」もゲームの要素を取り入れユーザーに報酬を与えることでサービスを拡大している。ブロックチェーンを使った「分散型アプリ」(通称DAPPS、ダップス)に関する情報を扱うDappRadarによると、今日市場で最も急成長しているブロックチェーン・アプリは「ゲーム」だという。

ブロックチェーンを活用したゲームのニーズが高まりつつあるのを背景に、多くのスタートアップが同分野に参入しつつある。まだ大手ゲームメーカーは参入しておらず、ブロックチェーンゲーム市場はまさにブルーオーシャンだからだ。今後ゲーム業界自体に「ブロックチェーンゲームの波」が来るかもしれない。 

とはいえスタートアップが独自のブロックチェーン・ゲームを開発するのは容易ではない。特にブロックチェーン技術に詳しい技術者は不足しており、技術上の障壁が大きい。そこで注目したいのがILCoin(イルコイン)だ。ブロックチェーン・ゲームを簡単に作成できるブロックチェーン・ゲーム開発者のためのブロックチェーンだ。

誰でもブロックチェーン・ゲームを作れるようになる!?

ILCoin(イルコイン)は今月、同ブロックチェーン上で動作するゲーム第一弾となる「Age Of ILCoin(エイジ・オブ・イルコイン)」をリリースする予定だ。同ゲームはブロックチェーン基盤のタワーディフェンスゲームで、コインを盗もうとする敵から自分のコインを守るため、自分のILCoins(ILC)を使用してタワーを強化するゲームだ。

80~90年代のゲームにインスパイアされた「エイジ・オブ・イルコイン」のストーリーは奇想天外だ。舞台はなんとストリップクラブ。客であるギャングが「スペースマネー」という仮想通貨で支払いをしようとする。ところが同クラブはイルコインでしか決済を受け付けていない。これに激怒したギャングのリーダーが「イルコイン鉱山」を攻撃することを誓うという筋書だ。この攻撃計画を阻止するのがプレーヤーの仕事となる。

ゲーム内のマイクロ・ペイメント(少額決済)はイルコイン建てとなる他、同コインは取得後、決済およびウォレットへの転送が可能となる。

まずはアンドロイド向けGoogle Playストアでリリースされ、その後iOS版が続くという。

面白いのは、イルコインを使えば誰でも分散ノードシステムを使用して独自のブロックチェーン・ゲームを作成できるようになることだ。これがイルコイン・ブロックチェーンの真骨頂だろう。

セキュリティも盤石

ちなみにイルコインの開発チームはゲームのセキュリティを非常に重視している。これまで仮想通貨とブロックチェーンの分野でローンチされてきたプロジェクトの多くが、技術的なリスクとセキュリティ脆弱性のため不発に終わった経緯があるからだ。

イルコインでは「防御的なブロックチェーン」をモットーに、セキュリティを最優先。世界的に見ても新しいセキュリティ手法を用い、分散型ノードシステムを安全な基盤の上に置いている。現状ブロックチェーンに存在するセキュリティ上の問題を心配することなくゲームの開発・運営を行える。
 
ちなみにイルコインのブロックチェーンは「プルーフ・オブ・ワーク」と「プルーフ・オブ・ステーク」のガバナンス(統治)モデルの組み合わせを活用し、両方のシステムの利点を最大限に引き出すように設計されている。

ブロックチェーンゲームを作ってみよう

ゲーム業界において次のトレンドとなりそうなブロックチェーン・ゲーム。技術者不足に悩むスタートアップにとってはイルコインで分散型ゲームを立ち上げるのも選択肢の一つだろう。大手ゲーム企業がブロックチェーン分野に本格参入してくる前に検討にしたい。

イルコインの新しいゲームまたはプロジェクト全般についての詳細は、同プロジェクト公式サイトまたはテレグラム上の公式グループを参照されたい。

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