欧州の小国ルクセンブルク議会は、金融分野におけるブロックチェーンの使用を規制する法案を可決した。15日付のbits.mediaが報じた。
新たな法律によって、市場参加者の業務の透明性が向上し、有価証券を取り扱う際に法的な確実性が向上する効果が見込まれる。また仲介者の数を減らすことができるようになり、証券の譲渡が効率化されるという。
さらに、ブロックチェーン内に記録された取引は、従来の手段を通じて行われた取引と同様のステータスと法的効力が与えられるとされている。 この法案の採決において、60人の国会議員のうち、法案採択に反対票を投じたのは左派の2人だけだった。
ルクセンブルク当局は仮想通貨に対して積極的な立場をとっていることでよく知られている。例えば、2015年にヨーロッパで初めて仮想通貨を扱うためのライセンスが発行されたのはルクセンブルクだった。さらに昨年11月末には国内のフィンテックインキュベーターおよびITスペシャリスト協会のメンバーであるVNX Exchangeは、デジタル資産のセキュリティを向上させるためのルクセンブルク大学との協業について発表している。
著者 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。