リナックス財団は、分散型エコシステム向けのオープンソースを統括する組織として「リナックス財団分散型信頼(LFDT)」を設立した。LFDTには、ハイパーレッジャー財団の全メンバー、ヘデラ、および13の新規メンバーを含む100名以上が参加している。

ヘデラは、アクセンチュア、DTCC、日立と並び、同財団のプレミアメンバーとして参加している。ヘデラは、ハッシュグラフコンセンサスアルゴリズムを含む全ソースコードをLFDTに寄付し、今後「プロジェクト・ヒエロ」として知られることになる。ヘデラのソースコードのガバナンスはリナックス財団に移行するが、ヘデラ評議会はネットワークの運用ガバナンスを引き続き保持する。

強力な技術の組み合わせ

LFDTの新たなメンバーである「ウォレット・アズ・ア・サービス」提供企業のDfnsは、キーマネジメントシステムをLFDTに提供し、これを「プロジェクト・ロックネス」と名付けた。DfnsはX(旧Twitter)で以下のように述べている。

「MPC(マルチパーティ計算)は大きな可能性を秘めているものの、信頼できる標準の欠如や業界の慎重さから採用は遅れている。ロックネスはその状況を変えることを目指している。」

「私たちは、金融業界のような規制産業のニーズと基準を満たすために設計された、初の信頼性とコンプライアンスを備えたオープンソースの暗号化エコシステムを構築している。」とDfnsは続けた。リナックス財団の分散技術のゼネラルマネージャーであり、LFDTのエグゼクティブディレクターであるダニエラ・バルボーサ氏は次のように述べている。

「私たちは、台帳、アイデンティティ、暗号化、相互運用性、実装プロジェクトと、幅広く多様なメンバーシップを組み合わせて発足しています。[…] 私たちの使命は、透明性、信頼性、安全性、効率性をグローバル規模で提供する集団的なイノベーションを推進することです。」

ハッシュグラフ、ブラジル中央銀行、ポリゴンも新メンバーに含まれている。

Some of the LFDT members. Source: LF Decentralized Trust

LFDTの多くのプロジェクト

イーサリアムメインネットで3番目に人気のある実行クライアントであるハイパーレッジャー・ベスは、今後は単に「ベス」となる。ベスは、プロジェクト・mBridge(中央銀行デジタル通貨のブリッジプロジェクト)や、ブラジル中央銀行のDREX(卸売CBDCプロジェクト)などに利用されている。

Source: Dfns

また、9月16日には新しいハイパーレッジャー・ファブリック3.0のプラットフォームバージョンが発表された。この新バージョンには、新たな合意メカニズム「ビザンチンフォールトトレラント(BFT)注文サービス」が搭載されている

 

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