分散型(DeFi)流動性プロトコルを提供するカイバーネットワーク(Kyber Network)は29日、大規模アップグレードである「カタリスト(Katalyst)」を7月7日に実施すると発表した。
アップグレードにはプロトコル開発の参加者を増やし、分散型を進める目的で、コミュニティプラットフォームの「KyberDAO」をローンチする。さらに仮想通貨カイバーネットワーク(KNC)のトークンモデルの変更も行う。
カイバーネットワークは仮想通貨のスワップができる分散型取引所(DEX)を運営している。
ガバナンスへの参加
KyberDAOではKNCトークンの保有者がガバナンスに参加できるようになる。
KNCをKyberDAOでステーキングすることで、様々なプロトコルパラメーターや変更に投票できるようになる。ガバナンスへの参加報酬としてイーサリアムを受け取れるようになる。
コインテレグラフの取材にカイバーネットワークのロイ・ルーCEOは「Katalystは、すべてのテイカーとメーカーに単一のオンチェーン流動性エンドポイントを提供することに向けた我々の努力を調和させるだろう。そして、DeFi空間の成功、Kyberエコシステムの成長、KNC保有者の価値創造が可能な長期的な好循環を確立する」と話した。
今後の展望としては、カタリストアップグレードに伴うメリットの普及に注力するという。
「我々はKNC保有者がKNCをステークするために利用できるオプションを増やすことを目指している。DAppプラウザでKyber.orgに簡単にアクセスできるようにしたり、多くのウォレットとの統合やKNC保有者に代わって投票し、報酬を受け取れるサードパーティーのステーキングプールの導入を検討している」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン