著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

米仮想通貨取引所コインベースのナスダック上場を目前に控えて、4月14日、ビットコインは過去最高値を更新した。時価総額は1兆2000億ドルを突破し、マネーストックを測るM1で見ると、ビットコインはオーストラリアとカナダを抜いてトップ10に入った

最近のビットコインはNFTやアルトコイン勢に押されて影が薄くなっていたが、足元の地合は悪くなかった。

先月、ゴールドマンサックスが仮想通貨トレーディングデスクを再開するという報道があったほか、JPモルガンが仮想通貨関連企業に投資するファンドの組成を検討、モルガン・スタンレーが富裕層を対象にしたビットコイン商品の提供に向けて動き出した。また、VisaがステーブルコインUSDCを決済に利用する計画を明かし、ペイパルが仮想通貨を使って買い物ができる新機能を発表した。

米国証券取引委員会(SEC)へのビットコインETF申請ラッシュも続いている。現在、フィデリティなど8つのビットコインETFがSECに申請されている。市場関係者大注目のビットコインETFは、早ければゴールデンウィーク、遅くても年末までに可否判断が下される。

一方、大手企業による参入やビットコインETFへの機運が高まる一方、ビットコインの需給バランスの逼迫が見られていた。

世界の仮想通貨取引所が保有するビットコインは減少を続けており、先週には3年ぶりの低水準である12.54%をつけた。

続きはこちら

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。