カリフォルニア州知事選の元候補者が昨年、自身の当選に賭けたとしてインサイダー取引規則に違反し、予測市場プラットフォームのカルシから利用禁止処分を受けた。同社が水曜日に明らかにした。
カルシの執行責任者ロバート・デノールト氏による声明によれば、この政治家は自身が出馬したカリフォルニア州知事当選に約200ドルを賭け、その様子をXに投稿した。これにより、同氏は5年間の利用停止処分と2000ドルの罰金を科された。
カルシは政治家の氏名を公表していないが、同氏はすでに知事選から撤退し、現在は連邦議会選に出馬していると説明した。
この説明に当てはまる人物は、共和党から民主党に転じ、現在カリフォルニア州第26選挙区から米国下院議員選に出馬しているカイル・ラングフォード氏になる。

2025年5月25日のX投稿で、ラングフォード氏はカルシで98.76ドルを賭け、自身が勝利すると予想する動画を共有していた。
カルシによると、当該アカウントは利益を引き出しておらず、本件は米商品先物取引委員会(CFTC)に報告された。
コインテレグラフはラングフォード氏に追加コメントを求めたが、記事公開時点までに回答は得られなかった。
一方カルシは、2025年8月から9月にかけてYouTubeのストリーミング市場で約4000ドルを取引した動画編集者にも処分を科したと明らかにした。この人物もインサイダー取引規則に違反しており、2年間の利用停止と約2万ドルの罰金が科された。
カルシは「当社の監視システムが、低確率市場でほぼ完璧な取引成功率を示した点を検知した。統計的に異常だった」と述べた。さらに、プラットフォーム上の他のトレーダーの協力を得て勤務先を特定し、重要な未公開情報にアクセスしていた可能性が高いと結論付けた。
カルシはこの動画編集者の氏名を公表していないが、主要メディアはこの人物が人気YouTuberミスタービーストの従業員であるアルテム・カプトゥール氏だと広く報じている。
CFTCの規制下にあるカルシは、これまでに200件を調査し、複数のアカウントを凍結したと説明した。現在も十数件の案件が進行中だという。
今月初め、カルシは監視体制を強化するために監視監査委員会を設置し、仮想通貨取引監視プラットフォームのソリダス・ラボと提携した。「市場操作や不正行為を検出、調査、対処する」ことが目的だ。
こうした取り組みは、予測市場が主流化する中で規制当局の監視が強まっていることへの対応でもある。
先月、米国の議員らは政府関係者による取引を制限する法案を提出した。これは、ポリマーケットの利用者の1人がベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領に関連する賭けで40万ドル超を得たことを受けた動きだ。この利用者は、米軍がカラカスでマドゥロ大統領を拘束する数時間前に賭けを行っていた。
CFTC、将来の違反者に強い警告
CFTCのマイク・セリグ委員長は、業界関係者と連携してインサイダー取引を摘発するため、予測市場に関する諮問機関を設立したと述べた。
セリグ氏はインサイダー取引に関与する者に対し、厳しい姿勢を示した。
「はっきり言う。不正操作、詐欺、インサイダー取引を試みれば、我々は必ず見つけ出し、行動を起こす」

