米バイデン大統領は、自身のXとインスタグラムでレーザーアイを付けた画像を投稿し、仮想通貨コミュニティを騒がせている。
Just like we drew it up. pic.twitter.com/9NBvc5nVZE
— Joe Biden (@JoeBiden) February 12, 2024
投稿には「計画通り」というコメントが付けられており、これは2024年のNFLスーパーボウルでカンザスシティ・チーフスがサンフランシスコ・49ersに勝利したことへの言及と見られる。
多くの仮想通貨愛好家は当初、この投稿をビットコインへの直接的な言及または支持と捉えた。しかし、バイデン氏の新しいレーザーアイプロフィール画像はいわゆる「ダーク・ブランドン(Dark Brandon)」と呼ばれるインターネットミームで、スーパーボウルでテイラー・スウィフトのボーイフレンド、トラビス・ケルシー氏のチームが勝利するように大統領が勝敗に圧力をかけたという陰謀論を皮肉っている。
大統領のソーシャルメディアチームは過去にも、老齢のバイデン氏をクールでエッジの効いた人物に見せるために、ダーク・ブランドンを利用してきた。今回の投稿では、バイデン氏のアカウントがチームの勝利を実際に計画したと冗談を言っているようだ。
「ダーク・ブランドン」は元々、トランプ支持者がバイデン氏を批判するために使われ出した「レッツゴー・ブランドン」に対抗するインターネットミームだが、バイデン側の力強さをアピールするものとして広く拡散されている。ただ、この目に赤い光線を描くスタイルは、2021年にビットコインを10万ドルに押し上げるために、ソーシャルメディア上のアイコンを表現するスタイルとして仮想通貨業界で広まった。そのため、仮想通貨関係者の注目を集めたようだ。
実際に、仮想通貨コミュニティはすぐにこのミームに反応した。Banklessは、この投稿によるETH/BTCチャートへの影響を問いかけたほか、偽名の仮想通貨ユーザーWhalePandaはバイデン氏を「文化の盗用」だと暗に非難した。
Wow, this is a whole new level of cultural appropriation.https://t.co/J63qHiAXVL
— WhalePanda (@WhalePanda) February 12, 2024
バイデン氏はこれまで、ビットコインや仮想通貨全般を支持するような政策を表明したことはない。そのため、特定の仮想通貨を支持するような投稿をすることは極めて考えにくい。
コインベースの非営利活動団体「Stand with Crypto」によると、バイデン氏は「仮想通貨反対」の政治家としてリストされており、デジタル資産に対して否定的な立場を示す発言を5回行っている。
レーザーアイを表現した著名人として、NFLスターのトム・ブレイディ氏、パリス・ヒルトン氏、イーロン・マスク氏などがいる。
バイデン氏が意図せずビットコインに言及した一方で、ブロック(旧スクエア)のジャック・ドーシーCEOが、スーパーボウル会場でデジタル資産へのより直接的な言及と見られるTシャツを着ている姿が確認された。
ドーシー氏は、ニルヴァーナの1991年のアルバム「ネヴァーマインド」のコンセプトデザインで使用されたスマイリーフェイスと同様のスタイルでデザインされた「サトシ」Tシャツを着ていた。
jack dorsey is wearing a fucking satoshi tshirt with jay-z at the superbowl and it actually kinda goes hard ngl pic.twitter.com/ChFdMz7OKa
— loldefi* (@loldefi) February 12, 2024