著者 :鳳ナオミ(おおとりなおみ)JDR.株式会社執行役員
日本初のデジタルマネー(暗号資産)格付け及びインデックスを提供するWEBサービス「JDRpro.」の開発運用責任者。大手証券会社にて、アナリスト、自己資金運用、ファンド組成業務などを経てクリプトの世界に。土地バブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックを全て乗り越え、上げも下げも経験済みのイケイケバブル系女史。多岐に渡る金融経験をデジタルマネーに応用、先駆者としてリード。
<週間マーケット概況>
2022年2月第1週(1/29~2/4)の暗号資産売買マーケットは、FOMCショックで揺れた株式など伝統的マーケットとの連動性は薄まりつつありますが、一方で材料難から膠着感が強まりました。時価総額トップのビットコイン(ティッカー:BTC)は、じり高歩調となっていますが反発力に乏しく、アルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)を先導するには至っていないのが現状です。エネルギー不足から上値追いの展開は想定しにくく、当面は下値固めを見極める局面と見られます。
JDR.株式会社で算出しているJDR.Index(ジェーディーアールインデックス)は暗号資産マーケット全体を適切に観察できる指標です。同指標の2月第1週のパフォーマンスは+3.4%の上昇、ビットコイン単独では+1.1%とほぼ横ばいとなっています。JDR.株式会社が個別で格付け(レーティング)している暗号資産(全35銘柄)では、イーサリアム(同ETH)が+12.1%の上昇、ディセントラランド(同:MANA)など一部が上昇した他、殆どの銘柄が直近安値近辺での値動きとなっています。