暗号資産交換業者のDMMビットコインは31日、同社のウォレットからビットコインの不正流出が発生したと発表した。流出額は4502.9BTC(約482億円相当)としている。

発表された第一報では、被害状況については「調査中」としているが、利用者の預かりビットコインについては「流出相当分のBTCを、グループ会社からの支援のもと調達を行い、全額保証いたします」と述べている。

また以下のサービス利用も制限している。

・新規口座開設の審査
・暗号資産の出庫処理
・現物取引の買い注文を停止(売却のみ受け付け)
・レバレッジ取引の新規建玉注文を停止(決済注文のみ受け付け)

過去の不正流出事件を巡っては、2018年1月にコインチェックで580億円相当(当時)のNEMの不正流出が発生した。また同年9月にはZaifでもハッキング事件が発生し、67億円相当の仮想通貨が流出した。2019年7月にはビットポイントジャパンで35億円の仮想通貨が不正流出するハッキング事件が起きている。また2021年8月には日本と海外で取引所を運営していたQUOINEで不正アクセスが発生し、管理用ウォレットから計108億円の流出被害があった。

9回にわけてBTCを移動

仮想通貨アドレスの情報追跡サイトであるWHALE ALERTのツイート(2024年5月31日の日本時間午後13時14分)は、DMMから流出したとみられるビットコインの送金を報告している。DMMの発表によれば、「2024年5月31日(金)13時26分頃」にウォレットからビットコインの不正流出を検知しており、時系列的にも同様のものとみられる。

DMMから流出したビットコインは500ビットコインずつ9回に分けて1つのアドレスに集約された