イーロン・マスク氏が主導した内部調査でツイッターの検閲関連の問題が明らかになる中、ツイッターの前CEOジャック・ドーシーは、「自由でオープンなプロトコル」のソーシャルメディアを構想を明らかにした。

ドーシー氏は投稿の中で、ツイッターの現在の問題に対する潜在的な解決策を強調。企業や政府のコントロールから弾力的にすること、コンテンツを削除する権利を原作者のみに与えること、アルゴリズムによる選択でモデレーションを実施することなどが含まれるという。同氏は次のように説明した。

「私は、インターネット上で誰かが作成したコンテンツは、原作者が削除を選択するまで永久に残るべきだという強い信念を持っている。常に利用可能で、対処可能であるべきだ。コンテンツの削除や停止は、あってはならないことなのだ」

ドーシー氏は現在のツイッターについて、前述した3つの原則を満たしていないと考えており、プラットフォームのために戦わなかった自分自身を非難している。

「私個人の責任だ。物言う株主たちが2020年にわれわれの株に参入した時に私は彼らを押しのけるのを完全に諦めてしまった。その時、私自身が会社に相応しくないと思い、退場することを決めたのだ」

ドーシー氏はまた、最大の間違いは、ユーザーが自分で投稿を管理できるようなツールを作るのではなく、ツイッター側が会話を管理するためのツールを作ることに集中してしまったことだという。「これは、会社に過大な権力を負わせることになった」と指摘した。これに伴い、同社は外部からの圧力にさらされることにもなったと、ドーシー前CEOは述べている。

ドーシー氏はツイートの中で、現在構築中の検閲に強いオープンプロトコルのGitHubのリンクも公開した。「Notes and Other Stuff Transmitted」と名付けられたこのプロジェクトは、暗号鍵と署名をベースにした分散型ソーシャルネットワークの構築を可能にすることを目的としている。