ジャック・ドーシー氏率いる決済企業ブロックは、2023年第4四半期にキャッシュアップを通じたビットコイン販売で、6600万ドルの売上総利益を上げた。前年同期比で90％の大幅な増加だ。
2月22日に発表された2023年第4四半期の決算によると、顧客に販売されたビットコインの総売上額は第4四半期で25億ドルに達し、前年同期比で37％増加した。
通年の結果も同様に成長を示しており、ビットコイン収益は前期比34％増の95億ドル、ビットコインの売上総利益は31％増の2億500万ドルだった。
ドーシー氏は声明で「キャッシュアップは、年収15万ドルまでの米国家庭に銀行サービスを提供するトップ企業の1つになることを目指している」と述べた。キャッシュアップは、個人がスマートフォンやブラウザを通じて資金を送金できるモバイル決済サービスだ。キャッシュアップは、リンクされたカードや現金残高を使ってビットコインの購入、売却、送金、受け取りもできる
キャッシュアップは、第4四半期に総売上総利益11億8000万ドルを生み出し、前年同期比25％増加した。
ビットコイン関連の売上と売上総利益の増加は、ビットコインの平均市場価格の上昇と、四半期中のブロックのビットコイン在庫の価値上昇による恩恵によってもたらされた。コインゲッコーによると、同社は現在の市場価格で約4億1300万ドル相当の8027BTCを保有している。
決算説明会では、ブロックの最高執行責任者兼最高財務責任者であるアムリタ・アフジャ氏は「第3四半期からの改善は、四半期中に実施された価格変更からのビットコイン売上総利益の増加など、いくつかの要因によるものだ」と語った。
ブロックは第4四半期に総売上総利益20億2000万ドルを記録し、2022年同期から22％増加した。2023年全体の売上総利益は75億ドルで、前年から25％増加した。利払い前・税引き前・償却前利益（EBITDA）は、自社予想の16億6000万ドル～16億8000万ドルを上回る17億9000万ドルを報告した。
