仮想通貨相場は12日の急落から緩やかに回復している。ビットコイン(BTC)やイーサ(ETH)、XRPといった主要通貨は前日比で約1%高となっているほか、多くのアルトコインが前日比で上昇している。

出典:Coin360 11:30時点

ビットコインは前日比0.9%高の9420ドル、イーサは1.4%高の236ドル、XRPは約0.9%高の0.192ドルで取引されている。

JPモルガン、ビットコインの弾力性を評価

ブルームバーグの13日の報道によれば、大手金融機関JPモルガンは、ビットコインを資産クラスの1つとして評価するレポートを出した。

報道によれば、JPモルガンのストラテジストらは、ビットコインが3月の暴落を乗り越えることができたことを評価し、「資産クラスとしての息の長さ」を示したと述べている。

3月の暴落はリーマンショック後に誕生したビットコインにとっては「最初のストレステストだった」と、JPモルガンは指摘。この間、ビットコインは不安定な動きをしたものの、それはほかの伝統的な資産でも同様だったと述べている。

ビットコインの市場構造は、ほかの通貨や株式、国債、金よりも「弾力性がある」と評価している。危機において深刻な流動性の低下を経験したが、ほかの資産クラスよりもそこからの回復は速かったと指摘している。

ただビットコインについては、いまだ投機的な利用が多い状況だとJPモルガンは指摘している。

「価格行動は、価値の交換手段や保存手段というよりも、投機の手段として継続的に利用されていることを示している」

さらにビットコインは株式のようなリスクの高い資産と相関していると、JPモルガンのストラテジストは分析している。