3月13日に50%の下落を見せた仮想通貨ビットコイン。3月全体では新型肺炎コロナウイルスの影響もあり、2018年11月以来の下げ幅となった。ブルームバーグは昨年6月以降では月別でプラスのリターンとなったのは10月と今年1月のみという結果を公表した

ブルームバーグ

(出典:ブルームバーグ

ブルームバーグはビットコインが資産の逃避先として機能しなかったことを指摘。Oandaのシニアマーケットアナリストのクレイグ・エルラム氏のコメントを引用した。

「ビットコインは非常に投機的なため、リスク回避の市場では最初に資産が引き出されるものになる」

これまでにも仮想通貨アナリストたちは、株価が大幅に下落したことによって、米ドルの現金化を行う「流動性危機」を指摘している。

実際にビットコインは3月中に約30%下落。時価総額2位のイーサ(ETH)も40%超、XRPも30%近く減少している。

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(出典:Coin360 4月1日から過去1ヶ月の増減)

第2四半期は歴史的に最も高リターン

ただ、4月から始まる第2四半期は、歴史的に見て、圧倒的に高いリターンが望める期間だ。マイナスとなったのは2018年のみで、そのほかは3桁成長を2回も記録している。

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(出典:Skew「ビットコインの四半期ごとのリターン」)

さらにグラスノードのオンチェーン調査チームアドバイザーで仮想通貨アナリストでもあるIncomeSharksは31日、現在の相場回復傾向から7000ドル付近でFOMO(取り残されることのへの恐怖)によって、相場が急騰すると予想した。

「次のラウンドのFOMOの買いは7000ドル近くで起こるだろう」

IncomeSharksはビットコインが「スーパートレンド」の中での強気が確認されているとしている。4000ドル、5000ドル、6000ドルと順調に回復する中で、さらにより上がるとの期待感から人々の買いが続くと見込んでいるようだ。同氏はショートの動きが見られるまで押し目買いを続けるという。この動きについては9000ドルが一つの指標になるとしている。