米国経済の健全性を測る指標が約3年半ぶりの高水準を記録し、仮想通貨アナリストの間では、現在7万8000ドル付近で推移するビットコインの転換点になる可能性があるとの見方が浮上している。
全米供給管理協会(ISM)が月曜日に発表した製造業購買担当者景況指数(PMI)は、1月に52.6を記録した。市場予想の約48.5を大きく上回り、26カ月連続で続いていた景気縮小局面に終止符を打った。
ISM製造業景況指数は、経済の強さやインフレリスク、金融引き締め・緩和の判断材料として、投資家や米連邦準備制度理事会(FRB)に広く注目されている指標だ。50を上回れば景気拡大、50を下回れば景気縮小を示す。52.6を超える水準となったのは、2022年8月以来となる。
ビットコインのアナリストらは、この強いISM指標が、月曜日に10カ月ぶり安値の7万5442ドルを付けた後のビットコイン反転を示すシグナルになり得ると指摘している。

データによると、2020年半ばから2023年にかけて、ISM指数の上下動はビットコイン(BTC)の価格推移と高い相関を示してきた。
ストライブ社でビットコイン戦略担当副社長を務めるジョー・バーネット氏は、「歴史的に、PMIの反転はリスクオン局面への移行を示してきた」と述べ、2013年、2016年、2020年に製造業指数が上昇した後、ビットコインが上昇した点を挙げた。
匿名のビットコインアナリストであるプランCも、「4年周期の半減期という幻想的な見方から、景気循環やマクロ視点へと理解をアップデートしなければ、この強気相場の第二波を完全に逃すことになる」と指摘した。
一方で、イントゥ・ザ・クリプトバース創業者兼CEOのベンジャミン・コーウェン氏は、ビットコインが必ずしも製造業指数と完全に連動するわけではないとし、「ビットコインは経済そのものではない」と慎重な見方を示した。
実際、昨年はISM製造業景況指数が数カ月にわたり低下または横ばいとなる一方で、ビットコインは12万6080ドルの高値に向けて上昇した局面もあった。
ビットコイン価格予測は?
ビットコインは、10月10日に約ドル190億相当のレバレッジポジションが一斉清算された流動性崩壊以降、激しい値動きが続いている。
現在の水準では、10月高値から約38%下落しており、金や株式市場が概ね上昇基調を維持する中で、ビットコインの市場心理は大きく冷え込んでいる。
2026年のビットコイン見通しについて、機関投資家の見解は分かれている。仮想通貨ベンチャーキャピタルのドラゴンフライは、2026年末までに15万ドル超で取引されると予測した。一方、ファンドストラットの調査責任者トム・リー氏は1月20日、さらなる調整後に年後半で巻き返し、新高値を付けるとの見方を示している。
ギャラクシー・デジタルは具体的な予測を避け、「2026年は混沌とし過ぎて予測不能」と述べ、ビットコイン価格は5万ドルから25万ドルのどこに落ち着いても不思議ではないとした。

