ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意思決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。 

 IOTAは時価総額で見て10番目に大きな仮想通貨だ。上位10通貨のうち、いくつかは最近の価格低迷から回復しそうだが、IOTAはもがき続けている。
 IOTAチームと外部のセキュリティ研究者グループの争いは問題を解決するものではない。IOTAの創設者とそのチームが問題に拙く対処していると考え、同チームのプロジェクトを進める能力に疑問の声を上げる人々もいる。しかし、IOTAの価格は下落していない。これは投資家が同チームに完全に見切りをつけているわけではないことを示している。

 それでは、IOTA/USDペアのテクニカル面を見てみよう。
 

ウィークリチャート

IOTA

 IOTAは昨年6月中旬から11月中旬までレンジバウンドに留まった。11月上旬から12月上旬にかけて、0.33870米ドルの安値から5.59米ドルに上昇し、5週間で1550%のリターンを上げた。

 その後、IOTAの値動きは激しかったが、高値近くのレンジバウンドに5週間留まった。2月上旬にはレンジを下抜け1.2ドルの安値に急落した。それから安値近くで値を固めて4週間目である。

 以前の値固めは5週間しか続かなかった。他のコインが反発しようとしているなか、IOTA/USDペアにも期待できるだろうか? 

 日足チャートを見て値固めが確かなものとなる水準を見極めよう。

 

デイリーチャート

IOTA

 IOTAは0.33870ドル米から5.8米ドルラリーの78.6%の戻しを保とうとしている。今年の2月2日から1.5~2.2117米ドルのレンジバウンドにほぼ留まっている。
 加えて、安値での対称三角形型持ち合いの形成が見られ、価格はそこから抜けようとしている。
 移動平均は下り坂になっているが、IOTAは20日EMAを上回っている。50日SMAはレンジ上限の2.2418米ドルに接している。
 価格が上抜け、レンジより上で終値(UTC)をつければ、2.9234米ドルを目標にするパターンになる。明らかに、大きなレジスタンスは3米ドルにあり、小さなレジスタンスは2.62米ドルにあるだけだ。
 一方、IOTAが下抜け、レンジより下で終値を付ければ、0.7883米ドルを目標にするパターンになる。同時に、1.1から1.2米ドルのサポート圏は買いを惹きつけそうだ。

 トレーダーはどうすべきか?

 レンジ内での取引開始は見いだせない。しかし一旦価格が上抜け2.23米ドルより上で終値を付ければ、適切なストップロスを付けてロングポジションを持ち始めてよい。買い方が3米ドルを上抜けることに成功すれば、4ドルへの上昇があり得る。レンジを下抜けた場合の底値狙いは避けるべきだ。

 市場データは取引所のヒットBTCにより提供されている。分析のためのチャートはトレーディングビューにより提供されている。