中国のメディアテクノロジー企業Tencentが、9月10日に中国は無錫で開催された世界モノのインターネット博覧会2017の中で、「ブロックチェーン技術を中心としたパートナーシップをIntelと結んだ」と発表した。

プロジェクトは、Tencentユーザーセキュリティインフラストラクチャ (TUSI)とモノのインターネット(IoT)ラボラトリのアプリケーション開発に注力するという。

Tencentのモバイルインターネット部門部長、ウー・ユー副社長は、世界中でIoT技術が採用され始めており、この流れを活かしたいと語る。また、重要なハードウェアセキュリティの問題を解決するためにIntelの技術が採用されているようだ。

 

コラボレーションの詳細

 

今回のロードマップとしては、Intelの協力を得た上でのクラウドベースのブロックチェーン技術を活用に焦点が置かれている。今回のプロジェクトが、IntelとMicrosoftの共同プロジェクトとして知られるCoco Frameworkや、ブロックチェーンプロジェクト向けにビルドされたLinux用オープンソースプラットフォームであるHyperledgerのツールなどを取り入れるのかどうかは現在のところ定かではない。

Intelのソフトウェア、サービス開発部門部長兼プラットフォームセキュリティ・ゼネラルマネージャであるリック・エチバーリア氏は、今回のプロジェクトにおけるTencentとの提携を次のように語っている―

 

これまでIntelは、プライバシー保護、セキュリティ、そしてスケール可能な技術を提供することに尽力してきましたし、今回Tencentと共同でブロックチェーン技術開発に携わることが出来、見通しはとてもエキサイティングなものになると期待しています

 

その他のTencentによるブロックチェーン関連プロジェクト

 

また、Tencentは、メッセージアプリのKikにも5,000万ドルの投資を行っており、イニシャル・コイン・オファリング (ICO)を通じてERC20規格のトークン配布も行っている。

 

※原文

https://cointelegraph.com/news/intel-and-tencent-collaborate-on-internet-of-things-blockchain-solution