機関投資家向けのビットコインなどの仮想通貨関連の上場投資商品(ETP)の取引高が急増している。
CryptoCompareのレポートでは、ビットコインの上昇相場の中にあるいくつかの指標を掘り下げて、2020年の最高値を更新したことで、機関投資家が勢いが増していることを明らかにしている。
仮想通貨ETPの取引高は、過去30日間で53%増加していることがわかった。10月の1億1300万ドルに対して、足元の取引高は1億7350万ドルになった。
レポートの中では、グレイスケールのビットコイン投資信託の成長の主要な推進力の1つとして挙げている。このグレイスケールの運用資産は100億ドルを超えるほどになっており、グレイスケールは現在50万BTCを保有している。
MILESTONE: Grayscale just surpassed $10 billion total AUM. It's yet another reason to #GoGrayscale. pic.twitter.com/j5mWQbIzGm
— Grayscale (@Grayscale) November 17, 2020
グレイスケールではイーサリアム投信(ETHE)も手掛けており、こちらの運用資産は17億ドルだ。過去30日間で40%以上の増加となっている。グレイスケールが手掛けるライトコイン投信についても現在の運用資産は5800万ドルになり、4600万ドルのビットコインキャッシュ投信を上回っている。
レポートは、3iQnが手掛けるビットコインファンド(QBTC)が過去30日間で49%超のリターンを記録したと付け加えている。3iQは、カナダを拠点とするビットコイン・仮想通貨ファンド運用企業だ。
ETCグループの金融商品BTCEは、運用資産で最大の増加率を示している。過去30日間で93%の増加となり、運用資産はほぼ2倍の1億1600万ドルとなった。BTCEの平均取引高は11月に前月比で3倍の887万ドルとなった。
BTCEは20年6月に開始され、ドイツ取引所グループが運営するプラットフォームであるXETRAに上場された初めてのビットコインETPでもある。
一方、ウィズダムツリーのBTCWは、過去30日間に運用資産が65%追うかして7900万ドルとなった。ウィズダムツリーは、米ニューヨークを拠点とする資産運用会社だ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン