カンボジア政府は、独自の仮想通貨「Entapay」の発行を検討している。東南アジア諸国連合(ASEAN)ブロックチェーンサミットが2日に伝えた。
Entapayはセキュリティと暗号化の「量子もつれ」に基づくプロジェクトで、ブロックチェーン技術を利用し迅速で安全なユーザー体験を構築できる。仮想通貨による包括的な支払いと現実世界をつなぐもので、新たな支払いの主流となり、VISAにとって代わる存在になる可能性もあるという。
ベネズエラでは先月、官製仮想通貨ペトロを発行開始した。ブロックチェーンサミットのリリースではペトロを「西欧からの経済制裁を回避し、インフレに苦しむ国に、経済発展の新たな経路をもとらすもの」と評している。ペトロと類似のEntapayが導入されれば、カンボジアのブロックチェーン革命を促進させるだろうと述べている。
カンボジア国立銀行(中銀)は昨年4月、は、日本のフィンテックベンチャー企業と提携し、同社が開発したブロックチェーン技術を導入して、カンボジア独自の決算手段の開発に乗り出している。