2020年にビットコインは、仮想通貨市場に占める割合(ドミナンス)を確固たるものにして、アルトコインに新たな打撃を与えるとJPモルガンの元アナリストでブロックチェーン研究者のトーン・ベイズ氏が予想した。今年ビットコインより総じてパフォーマンスの良くないアルトコインだが、来年はさらなる苦境になるという。
ベイズ氏は、来年のビットコインのドミナンスは85%に到達すると予想。現在は69%ほどで年初の51%から大幅に上昇した。
「ビットコインのドミナンスはもう一段階上昇する。2019年は約50%から70%に上昇した。私は、もう1回、10~15%の上昇があるとみている。そして90%、95%、98%に向かうにつれて草コインを侵食するだろう」
(出典:Coinmarketcap「ビットコインのドミナンス 2013年以降」)
ベイズ氏によると、ビットコインの成功を支える重要な要素はマイニングにおける計算力を示すハッシュレートの強さだ。2017年12月にビットコイン価格が過去最高値をつけて以降、ビットコインのハッシュレート は800%も上昇した。ベイズ氏は「信じられない」と指摘している。
過去最高値から価格は下落しているものの、マイナーが事業を拡大し続けていることを示している。
また、ベイズ氏は、ビットコインのサイドチェーンであるリキッドが最終的にはアルトコインの競争相手を「破壊する」と予想。イーサリアム、EOS、カルダノなど時価総額トップ20に入るアルトコインでも太刀打ちできなくなると述べた。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン