分散型取引所ハイパーリキッド上で、ある仮想通貨の大口投資家(クジラ)が40倍レバレッジのビットコイン(BTC)ロングポジションを増やし、ポジション総額が11億ドルを突破した。これはハイパーリキッド史上初となる10億ドル超えのポジションであり、仮想通貨コミュニティに衝撃を与えている。

Hypurrscanのブロックエクスプローラーのデータによれば、このポジションは「James Wynn」というXアカウントによるもので、現在このトレードでは3600万ドルの含み益が出ている。

複数の取引にわたって証拠金2840万ドルが投入され、現在のポジション評価額は11億3000万ドル。平均建値は1BTCあたり10万8065ドルとされる。

Perp futures positions of wallet address “0x507.” Source: Hypurrscan

「やったぞ、諸君。ハイパーリキッドで初めて10億ドルを超えたポジションが誕生した」と仮想通貨アナリストのSigma^2氏はXでコメントしている

このロングポジションは一時1630万ドルの含み損を抱えていたが、ビットコインが5月21日に11万ドルを突破すると急反発。5月22日午前の取引ではBTCが11万2000ドル近辺に達し、清算価格の10万3790ドルを大きく上回っている。

ハイパーダッシュのデータによれば、このクジラは5月20日にビットコインが10万6000ドル付近で取引されていた際、一部のロングポジションを手仕舞いしていたことが確認されている。

仮想通貨インフルエンサーのFollis氏は「このクソ野郎は鋼のメンタルだな」と驚きを示し、他のユーザーも「狂人だ」「正気か?」などと投稿し、この大胆な取引に驚愕している。

Change in profit and loss (PnL) from Wynn’s wallet over the last 24 hours. A small amount of that PnL includes a position held in kPEPE. Source: HyperDash

“James Wynn”とは何者か?

James Wynn氏は、自らを「ハイリスク・レバレッジトレーダー」かつ「ミームコイン原理主義者」と称しており、ミームコインPEPEが時価総額60万ドルのときに「買い」を推奨したと主張している。

Hypurrscanのデータによれば、同氏は2か月前にハイパーリキッドを使い始め、最初に465万ドル相当のステーブルコインUSDCを入金した。

それ以来、XRP、オフィシャル・トランプ(TRUMP)、ファートコイン(FARTCOIN)、トンコイン(TON)といった銘柄へのロングポジションを含む計32回の取引を行っている。

ハイパーリキッドは独自のレイヤー1ブロックチェーン上に構築された分散型取引所(DEX)であり、主力プロダクトとして先物取引を提供している。加えて、スポット取引やレンディングサービスなども展開している。

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