承認が秒読みとされる現物型ビットコインETF。米国での動向だが、日本でも注目している暗号資産ファンは多いのではないだろうか。
ビットコイン価格への影響もさることながら、時価総額ベースで第二位の暗号資産であるイーサリアムの価格動向も気になるところだ。
ビットコインETFが承認されれば、イーサリアムETFを期待する声があがるのは自然な流れだ。イーサリアムを含む他の暗号通貨にも適用可能な規制の枠組みが確立されるからだ。
米SECは2023年12月時点で、複数のイーサリアムETFの承認判断を2024年5月に延期している。
申請したのはハッシュデックス・ナスダック・イーサリアムETF、グレイスケールイーサリアム先物ETF、ヴァンエック現物型イーサリアムETF、ARKインベストと21シェアーズが申請した現物型イーサリアムETFが含まれる。「延期」はSECの承認プロセスの一部だ。これらのETFを上場させるべきかどうかを決定する前に、一般からの意見を収集する必要がある。
ちなみに暗号資産取引所を対象とした米証取委員会が起こした最近の訴訟では、イーサリアムは証券として名指しされていない。
これら動向を総合的に見ると、2024年5月までに米国でイーサリアムETFが承認される可能性が高まっているといえる。
そうなればファンダメンタルズ的にもイーサリアムへの実需が高まる。したがってETH価格を押し上げる可能性が高い。
当然ながら非承認になった場合には反落する可能性は否めない。反落する場合の目処は、2月までに1865ドル付近だ。
一方、イーサリアムETFが承認されれば、ターゲットは3月までに3870ドル付近となる。現在の価格水準から75%上昇するかたちだ。
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