イーサリアム(ETH)2.0のフェーズ0が開始されたとき、分散型金融(DeFi)の上昇とハイイールドの流動性供給は、ステーキングへの参加の障壁となる可能性があると、コンセンシスのレポートは指摘している。

イーサリアム開発企業であるコンセンシスの「Q3 DeFiレポート」は、イーサリアムが予定しているビーコンチェーンのステーキングへの参加が、分散型金融プロトコルでのより良い収益機会によって制限される可能性があると警告している。

コンセンシスは、ETH2.0アップグレードのフェーズ0が年末までに開始される可能性が高いと考えている。コンセンシスの開発者であるベン・エジントン氏は先週、ETH2.0のデポジット契約の開始が差し迫っており、ビーコンチェーンは今後6週間以内に開始する可能性があると述べていた

これはまだスケーリングの改善を提供しないが、新しいプルーフ・オブ・ステーク(PoS)コンセンサスメカニズムを通じて、32ETH以上を保有している人々にステーキングの機会を可能にする。

ただし、ETH保有者は、自分の資金をデポジット契約でロックアップする必要がある。

イーサリアム保有者にとってより大きなリターンで流動性を争うDeFiプロトコルの数が増加していることを考えると、ETH2.0のために集まるステーキングが制限されてしまうのではないかと、レポートは指摘している。

「ETH保有者が、早期ステーキングのリターンがDeFiのリターンと比較して、静観することになるか、最悪の場合、強気相場に備えて、少なくとも1年先となるフェーズ1.5までETHをロックアップしないと決定することは不合理なことではない」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン