スマホ向け予防ヘルスケアアプリを手がけるFiNC(フィンク、東京・千代田)は18日、ブロックチェーンを活用した健康サービス事業を開始すると発表した。

 FiNCはブロックチェーン・テクノロジーズ(同・港)と提携し、「FiNC」アプリにブロックチェーンを導入する。FiNCはこれまで、AI(人工知能)を活用して、歩数・睡眠・食事等の生活習慣などを分析し、生活習慣改善を提案してきた。ブロックチェーン・テクノロジーズとの提携により、ユーザーの行動履歴や生体情報の管理、健康状態の指標などをブロックチェーンを活用して共同開発していく。ユーザーに健康的な行動を促し、保険料がやすくなるようなサービスにつなげていく狙いがある。

 日経新聞によると、健康データなどをブロックチェーン上に記録し、複数の医療機関で使える汎用性をもたせる。利用者の健康状態にあわせた保険商品の提案などに生かす。年内に健康アプリに搭載する計画だ。

 日経によると、ブロックチェーン・テクノロジーズは早稲田大学と慶応義塾大学の現役学生が立ち上げたスタートアップ。ブロックチェーン技術の開発や、導入コンサルティングなどを手掛けている。FiNCはNECと資本業務提携し、IoT技術と健康管理の知見を組み合わせた事業に取り組んでいる。竹中工務店と共同で同社の従業員の健康状態を探る実験も始めたという。