グテレス国連事務総長は6月26日付の日経新聞に寄稿し、「ブロックチェーンは世界課題の解決策を生み出す可能性を持つ」と言及した。
グテレス事務総長は大阪で開催されるG20首脳会議でデジタル経済が大きな議題になることに触れ、急速に進む変化の中で、ブロックチェーンやAI、バイオテクノロジーが世界課題を解決すると重要性を強調した。こうした新技術は国際課題となっている女性の社会進出や教育に貢献することになると利点を述べた。
一方で、犯罪者がダークウェブを通じて仮想通貨を使い、「人身売買や薬物密売で利益を得ている」として、危機感を示した。そのために政府や市民、産業界の議論を深めていくことの必要性を強調した。
「貿易や通信、気候変動などと同じく、国際協力がなければ進歩とカオスの分かれ道が待っている」
として、多国間で協力して、平和で前向きなデジタルの未来を作っていくとした。