ビットコインは、2028年に予定される次回の半減期までに金の価値の半分に達する可能性があり、最近の金価格の上昇を考慮すると「ビットコインの等価価値は64万4000ドルに相当する」とアナリストが指摘している。
ヴァンエックでデジタル資産リサーチ責任者を務めるマシュー・シーゲル氏は、Xへの投稿で「次の半減期後、ビットコインは金の時価総額の半分に到達するべきだと以前から述べている」とコメントした。
トレーダーが安全資産として金に殺到したことで、金先物は1オンスあたり4000ドルを超え、史上最高値を更新した。シーゲル氏は「この価格は、ビットコイン1枚あたり64万4000ドルに相当する価値を示唆している」と述べた。
若年層は「価値保存手段」としてBTCを選好
仮想通貨アナリストは長年にわたりビットコイン(BTC)と金を比較してきたが、今年は政治的不確実性の高まり、ドル安、米国の断続的な関税政策を背景に、金がビットコインを上回るパフォーマンスを示している。
シーゲル氏は「若い投資家は価値保存手段としてビットコインを選ぶようになっている。金の価値の約半分は工業用途や装飾品需要ではなく価値保存手段としての側面に由来しており、新興国の若年層の調査では、そうした役割を果たす資産としてビットコインを選好する傾向が高まっている」と説明した。
アナリストのジョルディ・ヴィッサー氏も6月に、「若い世代は金融システムが年々悪化していると考えており、公共支出の拡大を求める声がビットコイン価格の上昇を後押しする可能性がある」と述べている。
金はさらに上昇余地との見方も
一方、ベテラントレーダーのピーター・ブラント氏は、金は史上最高値を更新したものの、まだ上昇余地があると見ている。
「金は本格的な調整が入る前に、さらに大きく上昇する可能性がある」とブラント氏はXに投稿した。「どの程度上がるか? それは分からない!」。
「ただし、いまの水準で“FOMO(取り残されることへの恐怖)”から全力買いしている投資家は、将来的に潤沢な資金が必要になるだろう」と警告した。
ビットコインは月曜、12万6000ドルを突破して史上最高値を更新したが、長年のビットコイン批判者であり金支持者として知られるピーター・シフ氏は、「ビットコインは金建てでは依然として史上最高値を約15%下回っている」と指摘した。
「ビットコインが金建てで過去最高値に並ぶには、約14万8000ドルまで上昇する必要がある」とシフ氏は述べた。
さらに「今のラリーを過信すべきではない。金建てで新高値を更新しない限り、これは単なる弱気市場での反発にすぎない」と付け加えた。
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