金価格が史上最高値の1オンスあたり4000ドルに迫る水準まで上昇し、安全資産への逃避が強まっている。この流れはビットコイン(BTC)にも強気要因となりつつある。
トレーディングビューのデータによると、金先物価格は火曜早朝に初めて4000ドルを突破し、現物価格も3976ドルの史上最高値を記録した。
金強気派でありビットコイン批判者として知られるピーター・シフ氏は「金は新たな最高値をつけた。これは現在のFRBの政策が間違っている明確な警告だ」とX上で指摘し、米連邦準備制度理事会(FRB)に方針転換と利上げを求めた。
金は年初来50%超上昇
金は今年に入り急騰しており、1月1日から50%超上昇した。その背景には、地政学的緊張の高まり、貿易関税への懸念、世界的なインフレ、そして法定通貨の価値下落がある。
同期間のビットコインの上昇率は33.5%にとどまるが、価格推移を見るとビットコインは金の動きに遅れて追随しており、年末にかけて大規模な上昇相場が訪れる可能性があるとみられている。
「次はビットコインが金を上回る」
アポロ・キャピタルの最高投資責任者ヘンリク・アンダーソン氏はコインテレグラフに対し次のように述べた。
「金の史上最高値は、投資家が希少資産を求めている証拠だ。ここからはビットコインの方がより良いパフォーマンスを示すだろう」
また、アークティック・デジタルのパートナーシップ責任者ジャスティン・ダネタン氏も「金が4000ドルに到達したことは、BTCを支える同じ市場構造の現れだ」と述べた。
両資産の動きは「相互確認的」なものであり、米国の財政赤字拡大、ドルの信用低下、地政学的ヘッジの高まりという共通要因に反応していると分析する。
「金は伝統的金融に根差した資産だが、ビットコインは24時間取引でき、より希少で未来志向の動きを見せる」と付け加えた。
BTCと金の相関関係 「8週間遅れ」で連動
アナリストのジェームズ・ブル氏はX上で「ビットコインは金と世界のマネーサプライ(M2)の動きに遅れており、いずれ調整するはずだ」と指摘した。
またトレーダーのテッド・ピローズ氏は「ビットコインは金と約8週間のタイムラグで高い相関を示している」と述べ、「金が新高値を更新した今、ビットコインも後を追うだろう。短期的に調整が入るかもしれないが、全体として第4四半期はビットコインにとって大きな局面になる」と語った。
ビットコインは再び金との相関を強めており、両資産とも史上最高値圏にある。ビットコインは月曜夜の取引で12万6000ドルを超える史上最高値を更新した。
「ビットコインの理論価格は130万ドル」
ライトスパークの共同創業者兼CEOで、ペイパル元社長のデイビッド・マーカス氏は月曜、「もしビットコインが金と同じ評価を受けたなら、その価値は130万ドルに達する」と述べた。
「すでにビットコインは金より優れた価値保存手段であり、決済手段としての実用性はまだ価格に織り込まれていない。100万ドル超えは時間の問題だ」と同氏は強調した。
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