ガーナは安全なインターネット上での取引の方法について模索していたが、それからほどなくしてついにビットコイン採用についてディスカッションを始めたようだ。

暗号通貨に対するリテラシーの欠如もまたアフリカにおける大きな問題の一つでもあり、インターネット・ソサイエティのガーナ支部が、一部のメンバーに対して訓練を始めているようだ。インターネット上のコミュニケーションをより安全なものにし、意識を高めていく狙いが伺える。

 

インターネット上の取引におけるセキュリティの確保

 

そういった類の教育の実施は、ガーナにおいて初めての試みであり、おそらく3億人を超える人々を含めた西アフリカの地域においても初めてのことだろう。支部のコーディネーターである、Marcus Adomey氏は、正式な全体研修は、延期に延期を重ね中々実施できていなかったと話す。

交わされたトピックの内容は、オーソドックスなものから最近の暗号業界における事情について、基本的な対称的、非対称的なアルゴリズム、キーマネージメントの方法、コアの部分である、デジタル署名、デジタル証明書、セキュアソケットレイヤーなどの暗号的ツールなどについてである。

ガーナ国家情報技術振興機構、事業本部長、Eric Akumiah氏は、訓練中、暗号を利用したインターネット上での取引におけるセキュリティの重要性を次のように語っている―

 

「暗号化することで、機密性、認証する際の整合性の確保や、インターネット上での取引の否認防止を保証することができます」

 

ナイジェリアにおける暗号通貨の採用

 

参加者には、暗号と、基本的な対称、非対称の暗号法におけるアルゴリズム、キーマネージメント、デジタル署名、デジタル証明書、セキュアソケットレイヤーなどのコア暗号化ツールなどの応用方法が紹介された。しかし、ナイジェリアの一般企業に勤めている人間からすると、新たな意識が生まれているかどうか、という観点から見れば、アフリカで最も巨大なナイジェリア経済においてそこまでの意識革命は起きていないという。

ナイジェリアのサイバーセキュリティの専門家で、クリプトグラフィ・ディベロップメント・イニシアティブの創設者、Adeolu Fadele氏は、コインテレグラフに次のように語っている―

 

「ガーナとは異なり、人々は現在、ナイジェリアにおけるサイバーセキュリティに対して関心を高めていますが、暗号通貨などの暗号関連の問題に関して他の世界と同様議論を始めるには至っていません。この点に関して言えば、CDINは幾つかのプラットフォームを利用し、ナイジェリア国内の利害関係者全員を総動員して、暗号関連技術の開発におけるギャップを埋める計画を立てているので、それとはまだ隔たりがあるのが現状です」

 

アブジャ・クリプトグラフィ・エンスージアスト

 

目的から鑑みれば、リテラシーの欠如や、利害関係者たちと協力が出来ていないという現状は、それぞれ団体が注視しなければならない大きな問題である。関連する分野はナイジェリア国内の教育機関、国防、経済や技術など様々な部門が含まれる。取り組みとしては、毎週ミートアップを行ったり、毎月ポッドキャストを配信するなど、定期的に週や年単位でカンファレンスなども開いている。

 

Fadele氏は次のように語っている―

 

「既にアブジャ・クリプトグラフィ・エンスージアストというmeetup.comを利用したミートアップを開いており、他にもセキュリティの高いTelegramやSignalなどのメッセージングアプリを利用し、我々の考えを広め、普及させる活動を積極的に行っています」