仮想通貨レンディングのジェネシスとその主要債権者団は、最終的な再構築計画に向けて前進するために、30日間の仲裁プロセスで合意した。ただし、ある一社は進行速度について「不満」を表明している。
ジェミナイは4月30日、親会社のデジタル・カレンシー・グループ（DCG）、無担保債権者委員会（UCC）、そしてジェミナイが4月28日に裁判所での30日間の仲裁プロセスで合意したことをツイートした。
ジェミナイは「できるだけ早く最終的な解決に向けて進める」という目的で、仲裁を支持していると説明した。しかし、当事者間の進行速度や緊急性の必要性について「不満を表明した」とも述べている。
2/ Gemini is supportive of mediation and working with the parties to bring this to a conclusion. We have also expressed our frustration on the record on the pace of progress among the parties and the need for urgency. The next status conference with the Court will be on May 4th.
— Gemini (@Gemini) April 30, 2023
仲裁は、2月に提出された破産手続きからの脱出計画を前進させることを目指しており、債権者が失った資金の80％を回収することが予想されている。この計画はDCGによって支持されているが、UCCはより良い条件を求めて再構成取引に反対している。
ジェネシスは、5月4日に破産裁判所に再び出廷する予定である。ジェネシスの弁護士であるショーン・オニール氏は、4月30日の裁判で、仲裁期間後に取引の最終条件が公表されることを期待して、5月8日までに2回の仲裁セッションを行うことを望んでいると述べた。
ジェネシスとUCCは調停者を選定する必要がある。オニール氏によると、潜在的な調停者に連絡が開始され、調停者が選ばれ次第、プロセスが裁判所に説明されるという。
4月25日、ジェネシスが仲裁の申し立てを行った際、DCGはこの問題について考えを述べた。
DCG Statement on Genesis filing Motion for Mediation: pic.twitter.com/pRluUnL49C
— Digital Currency Group (@DCGco) April 25, 2023
DCGは和解が更新された要求によって「裁判所の手続きを長引かせる」と述べ、2月に提案された計画以降「限定的な関与」を示していたジェネシスの債権者たちの主張の根拠が「理解しがたい」と付け加えた。
ジェネシスは1月にニューヨーク地区裁判所で第11章の破産を申請し、その負債が10億ドルから100億ドルの間で、資産も同じ範囲であると推定されている。