2009年2月以降冬眠状態だったビットコインを移動したのは、コンピューターサイエンティストの故ハル・フィニー氏の遺族ではないことがあきらかになった。ハル・フィニー氏の妻のフラン・フィニー氏が確認した。
フラン・フィニー氏は、コインテレグラフに対して、10年以上触れられていなかったビットコインが今回移動したことについて「かなり奇妙だ」と発言。「これらのコインは私の夫がマイニングしたものではないし、我々は関係ない」と述べた。
ハル・フィニー氏は、2014年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)で亡くなった。フラン・フィニー氏は、ALS協会で働いており、治療方法の発見に尽くしている。
ハル・フィニー氏は、ビットコイン誕生の初期にコーディングなどビットコイン開発に尽力した。最も初期のビットコインのマイナーとしても知られており、同氏がサトシ・ナカモトではないかという観測もある。同氏は、この観測について何度も否定していた。
マルティ・マルミ氏も否定
ビットコインの初期の開発者の一人であるマルミ氏もビットコイン移動を否定した。「私は2009年4月にビットコインを見つけた」と5月20日にコインテレグラフに対してツイートした。
また、メタルペイのCEOであるマーシャル・ヘイナー氏も、ビットコイン移動を否定。同氏も初期のビットコンマイナーとして知られていた。同氏はビットコイン業界に入ったのは2009年11月と明かした。コインテレグラフに対して「もし私だとしたら言わないよ」とコメントした。
「本当のマイナーは誰も認めないだろう。彼らは大量のコインを持っているため標的にされたくないはずだ。私は2009年にマイニングをしていたことを認めるが、公の場で仮想通貨の保有量を明らかにすることはないだろう」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン