ドージコイン(DOGE)の共同創設者であるビリー・マークス氏は、2015年に中古車のホンダ・シビックを購入するため、保有するDOGEを売却していたことを明らかにした。

マーカス氏は今週初めにRedditのr/dogecoin subredditに公開書簡を掲載。ドージコインは今年1月後半から900%近く上昇した中、ドージコインコミュニティの新しいメンバーに自己紹介をし、ドージコインが持つ「真の価値」について解説している。

マーカス氏は、2013年にドージコインがジョークとして始まって以来の愛憎関係の歴史についてコンテキストを提供している。

マーカス氏は、コミュニティからのオンラインによる嫌がらせやコミュニティの方向性に不安を感じたため、2015年にドージコインから退いた。同じ年にマーカス氏は仕事を失ったことで経済的な懸念に直面し、自身のドージコインを現金化することを決めたという。

「私は解雇され、貯金が減っていくことを恐れ、2015年に持っていたすべての仮想通貨を譲渡もしくは売却した。それは中古のホンダ・シビックを購入するのに十分だった」

ドージコインの急騰は、DOGEの「真の価値」を主張するマーカス氏にとってはほとんど意味がないようだ。マーカス氏は、DOGEが1ドルまで上昇するという議論は理解できないと述べている。もともと非生産的なミームコインだったものが、米国の主要企業に匹敵する時価総額になるからだ。

「人々は、ドージコインが1ドルになるだろうと議論しているい。そうなれば、ボーイングやスターバックス、アメリカンエキスプレス、IBMなど、数百万人にサービスを提供する実際の企業よりも『時価総額』が大きくなる。ドージコインはそれに値するのか?答えは言うまでもない」

マーカス氏は、ドージコインの真の価値はコミュニティにあり、コミュニティが善を行うことであると主張している。コミュニティが喜びや優しさ、楽しさ、共感、創造性、寛大さ、不条理を体現していることが、「DOGEの真の価値」だと述べている。

マーカス氏の公開書簡は、ドージコインに対する関心や憶測が続いてる中で発表された。

2月4日にイーロン・マスク氏がドージコインについてツイートした後、DOGEは50%上昇した。さらに2月11日、マスク氏は、生後9か月の息子のためにドージコインを購入したことを明らかにしている

マーカス氏は、世界でも最も裕福な人間がドージコインに関心を示しているのは非常にシュールな状況だと述べている。

「私は半引退状態だが、数時間が作ったものが今やインターネット文化の一部になったのは奇妙なことだ」と、マーカス氏は述べている。「イーロン・マスクがそれについて話すのを見るのは面白い。馬鹿げているように感じるが、その背後にはこの巨大な上昇がある」。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン