ソラナ(SOL)をベースとした非代替性トークン(NFT)マーケットプレイスである「フォームファンクション(Formfunction)」は、ソラナNFTの価格と取引量が低迷する中、わずか13ヶ月の運営で事業を停止すると発表した。
フォームファンクションは3月15日、「運営を継続することができない」として、3月29日に「閉鎖する 」と発表した。この決定は、「多くの議論を重ね、慎重に検討した結果である」という。
We have some sad news to share today—Formfunction is shutting down on Wednesday, March 29th.
— Formfunction (@formfunction) March 15, 2023
This was an extremely difficult decision; however, after much discussion and careful consideration, we’ve come to the conclusion that we cannot continue to operate Formfunction.
プラットフォーム閉鎖の正確な理由は、発表では明らかにされていない。
フォームファンクションのマーケティングの責任者(ツイッターでは“マゼラン”という名前で活動している)は、共同創設者とチームが「仮想通貨とSOL以外の可能性が高い、新しい方向性にピボットする」と3月15日にツイートしたが、それ以上の詳細は明らかにされなかった。
It is with deep sadness to say that @formfunction is being sunset and closed down as the cofounders and team pivot to a new direction, likely outside of the crypto & SOL space.
— Magellan◎☀️ (@CryptoMagellan) March 15, 2023
A thread with a personal statement & reflections 1/n
コインテレグラフは、フォームファンクション共同設立者であるマット・リム氏とキャサリン・リュウ氏にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
フォームファンクションの閉鎖は、昨年2月3日のローンチから1年経ってのものとなる。マゼランによると、その間、「残酷な弱気市場」にもかかわらず、500万ドルの取引を実施したという。
また、このプラットフォームはローンチ直後の2022年3月に、ベンチャーキャピタル(VC)のヴァリエント・ファンドが主導したたシードラウンドの資金調達で470万ドルを調達している。
フォームファンクションのローンチ以来、SOLの価格下落に伴い、ソラナNFT全体の取引量とフロアプライスが急落している。
ソラナNFTデータアグリゲーターのSolanaFloorの数字によると、ブロックチェーン上の「優良」NFTでは、2022年2月初旬からドルベースで75%の価格下落が見られた。

ソラナNFTの1日の購入者数も、過去12カ月で鈍化している。CryptoSlamのデータによると、1日のユニークバイヤーは現在7000人前後で推移しており、2022年初頭の平均で見られた量のほぼ半分となっている。

SOLの価格もフォームファンクションのローンチ以来、急落している。2022年の開始時、SOLは約100ドルで取引されていたが、現在は80%以上下落し、執筆時点では19ドル前後で取引されている。