トランプ氏の近くで銃撃音　トランプ陣営は「安全」と発表｜ポリマーケットの予測市場は？

トランプ元大統領の広報担当者であるスティーブン・チャン氏は、銃撃が「彼の近くで」発生したとの報道を受けて、トランプ氏は「安全」であると発表している。「トランプ前大統領は、近くで銃撃が発生した後も安全である。現在、これ以上の詳細はない」とのことだ。

報道によると、トランプ氏はフロリダ州ウェストパームビーチにあるトランプ・インターナショナル・ゴルフクラブでゴルフをしていたが、その時に銃声が聞こえた。CNNによると、この事件後にゴルフ場はすぐに封鎖された。

2024年7月13日には、ペンシルベニア州バトラーでの選挙集会中にトランプ氏への暗殺未遂事件が発生している。

7月の暗殺未遂事件

2024年7月13日に発生した暗殺未遂事件は、シークレットサービスの警護官が銃撃犯を射殺し阻止された。この銃撃犯は後に、20歳のトーマス・クルックス氏であると特定された。

暗殺未遂事件の後、トランプ氏の大統領選挙勝利の可能性は予測市場で急上昇し、ドナルド・トランプ氏をテーマにしたミームコイン「MAGA（TRUMP）」も52％の急騰を見せた。

これらの上昇はビットコイン（BTC）にも影響を与え、ビットコインの価格は7月15日に6万4671ドルに達した。

暗殺未遂が失敗した際、ゼロ・ナレッジ・コンサルティングの創設者オースティン・キャンベル氏はコインテレグラフに対して「歴史的に、暗殺未遂は候補者への支持の急増をもたらしてきた」と語っている。

分散型予測市場ポリマーケットにおけるトランプ氏の大きなリードは、カマラ・ハリス副大統領との討論会後に崩れた。討論会中に前大統領の選挙勝利の確率は3ポイント低下し、オンライン予測市場でトランプ氏とハリス氏は互角の戦いとなった。

7月の暗殺未遂事件の直後、現在のポリマーケットではトランプ氏がリードする状況となった（当時はまだバイデン大統領が民主党の大統領候補であった）。それ以来、11月の選挙が近づくにつれ、競合する政治陣営間の差は著しく縮まっている。今回の事件を受けた後も大きな変化はなく、両陣営が拮抗する状況となっている。

現時点では、この事件が前大統領への暗殺未遂であったかどうかは明らかではない。しかし、当局は犯人が大統領を標的にしようとしていたと考えている。前大統領の息子であるドナルド・トランプ・ジュニアも、警察当局によってAK-47ライフルが現場で回収されたと主張している。