イギリスのブロックチェーン企業のSETLは、フランス中央銀行元総裁のクリスチャン・ノワイエ氏を取締役として迎え入れた。この新人事は1月17日付けで発表されたブログ記事で確認された。

15年に創業したSETLは、ブロックチェーン技術に重点を置く金融会社だ。SETLはブロックチェーンを基に法人決済向けインフラを構築し、1日10億回以上の取引を扱うことができるという。

最新の発表によると、ノワイエ氏は「金融、規制、経済管理、中央銀行界での豊かな経験」を活かすのを期待され、SETLの取締役会に加わった。

ノワイエ氏は03年11月から15年10月までフランス銀行(フランスの中央銀行)の総裁を務めたほか、欧州中央銀行副総裁も経験、フランスの経済・財務省の財務総局でも勤務した。

SETLの取締役会は過去にも、イングランド銀行(イギリスの中央銀行)の幹部を務めたデイビット・ウォーカー氏や、英外務省の幹部だったマーティン・クレメンツ氏、イングランド銀行副総裁を務めたレイチェル・ローマックスといった重鎮を迎え入れている。