ビットコインネットワークの元リード開発者は、世界で最も人気のある仮想通貨の壮大な未来について予測している。

ソフトウェア開発者のギャビン・アンドレセン氏は「BTCの起こり得る未来」というブログを投稿した。このブログの中ではビットコインネットワークの終焉を予測している。

まずアンドレセン氏は2061年にビットコインが1BTCあたり600万ドルになると予測している。ただし、今後起こるであろうインフレのため、その価値は現在の100万ドル程度だろうと付け加えている。

アンドレセン氏のシナリオでは、その時に取引手数料は約7500ドルにものぼり、ほとんどの取引はネットワーク自体では発生しないだろうと予想する。彼は予測が「サイエンスフィクション」のようなものだが、起こり得るシナリオだと語っている。

このシナリオでは、ビットコインはミラーリングされたチェーン上でラップドトークンとして使用され、手数料節約とスピード改善を図ることになる。全体を支配するクジラは、メインチェーンで取引を続けることになる。2100年までにマイニングで獲得する報酬がほぼゼロになり、これらのクジラはお金を節約するために事業を停止するだろうと予測する。

「最終的にBTCネットワーク上で生成される新しいBTCはゼロとなり、BTCネットワーク上で循環するBTCはゼロになる。手にすることができるものは何もなくなり、チェーンは停止する」

希望の兆しは、希少性を通じてその価値を維持して、ほかのブロックチェーン上で動くBTCが2000万以上あることだと、アンドレセン氏は付け加えている。

ビットコイン・ファンデーションを設立したアンドレセン氏は、2014年にはその役割も辞任し、近年はスポットライトから遠ざかっている。2016年にアンドレセン氏はBTCを作ったサトシ・ナカモトがクレイグ・ライトであるという主張を支持したことで、ビットコインコミュニティから追放されていた。アンドレセン氏は後にこれが間違いであったと認めている。