著者 中村 孝也(なかむら たかや)Fisco 取締役(情報配信事業本部長・アナリスト)

日興證券(現SMBC日興証券)より2000年にフィスコへ。現在、フィスコの情報配信サービス事業の担当取締役。2000年代前半の新規上場(IPO)ブームの際には、IPO担当として1,000社を超える企業の調査・分析を手がけた。Zaif(カイカエクスチェンジ)の親会社であるカイカエクスチェンジホールディングスの取締役なども歴任し、フィスココイン(FSCC)のバリューアップ責任者を務める。

(出典:Zaif「ビットコイン/円」)

ビットコイン テクニカル

過剰流動性相場の終焉により、ビットコインチャートも調整トレンドが明確になっている。

雲下限、上昇トレンドラインを割り込むと調整が加速。5月中旬には年初の安値391万円を下回り、6月中旬には240万円まで調整することとなった。

足元では戻りを試す展開であり、週足と日足ともに300万円前後にある抵抗線をブレイクしている。日足に眼を転じてみると、330万円程度をキープしたまま8月上旬まで日柄の調整を続けることができれば、需給がさらに改善することを見て取れる。目先は400万円程度までの上昇が期待されることになろう。

一方、再び200万円台入りとなると、引き続き調整が継続という見方になる。最高値から三段下げとなり、いったん調整終了の下値を探る格好だが、200万円まで調整するのかに注目が集まろう。なお、2021年11月から22年1月の一段目の下げの値幅は約400万円であり、3月の戻り高値594万円からトレースすると、200万円程度が下値めどとしては算出される。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。