著者 中村 孝也(なかむら たかや)Fisco 取締役(情報配信事業本部長・アナリスト)

日興證券(現SMBC日興証券)より2000年にフィスコへ。現在、フィスコの情報配信サービス事業の担当取締役として、フィスコ金融・経済シナリオ分析会議を主導する立場にあり、アメリカ、中国、韓国、デジタル経済、(仮想・暗号)通貨などの調査、情報発信を行った。フィスコ仮想通貨取引所の親会社であるフィスコデジタルアセットグループの取締役でもある。なお、フィスコ金融・経済シナリオ分析会議から出た著書は「中国経済崩壊のシナリオ」「【ザ・キャズム】今、ビットコインを買う理由」など。

(出典:Zaif「ビットコイン/円」)

ビットコイン テクニカル

ビットコインは2月の戻り高値115万円を明確に上回り、8月18日に一時132万円まで上昇した。「抵抗線A」を上に突破、90万円強の「支持線1」から110万円強の「抵抗線A」の倍返しである130万円強の「抵抗線B」まで上昇した格好である。

その後、110万円割れの水準まで調整。6~7月のもち合い中心線100万円弱からの上昇に対して、その多くを消す格好となった。現在、110万円近辺での推移となっている。4週間の調整を経て、日柄調整も経た格好である。目先は底堅めとなり、110万円強~130万円強のボックス上限を目指すというのがメインシナリオか。

なお、ビットコイン価格は、NYダウや日経225に1~2週間ほど先行して動いている状況が継続している。株価指数においても、7月からの上昇を消すのか、半値押し程度なのかは、ビットコインの推移が参考になるのかもしれない。現状、NYダウや日経225は9月上旬を起点に調整を開始し、特にNYダウでは7月もみ合い水準から半値押し以上まで調整したことから、そろそろ底打ち反転を遂げてもおかしくない時期となる。