イーサリアムネットワークのエコノミック・コンセンサス・プロトコルを改良するキャスパーのコードの最新版が、8日に開発者らによってリリースされた。
8日、キャスパーFFGの開発者ダニー・ライアン氏が、コードのキャスパーv0.1「ファーストリリース」をギットハブに投稿した。同氏は、「v0.1.0はより明確なタギングに修正したリリースで、クライアントや外部監査人が契約や変更をより簡単に追跡できるようになる」と述べた。
ライアン氏は今回のアップグレードに関する掲示板レディットの投稿に対し、次のようにフィードバックした。
「現在、契約を利用しているのは研究チームだけに限らず、監査人やクライアント開発者などもいる。そのため、より明確なバージョニングと変更ログを発行し、誰もが整理された状態を保てるようにし始めたかった」
キャスパーFFGは、「バリデーターデポジットや仮想通貨経済的インセンティブを通して経済的ファイナリティの未解決問題」を解決する目的で、17年10月に初めて公開された。4月下旬には、イーサリアム改善提案EIP1011:ハイブリッド キャスパーFFGが導入された。仮想通貨マイニングに関連する問題からネットワークを遠ざけるための、コンセンサスのハイブリッドシステムを作り出すことを目指している。
ハイブリッド・キャスパーFFGでは、プルーフ・オブ・ワークにプルーフ・オブ・ステークのコンセンサスが組み合わされており、最終的にはPoSへ移行することが目標と伝えられている。EIPによれば、アップデートの具体的な項目の中には、マイナーに対するブロック報酬を、現在の3ETHから0.6ETHに減額する修正が含まれる。