仮想通貨クレジットカード立ち上げを目指すBlockFiが、複数のウォール街の投資会社から出資を受けているとThe Blockが12日に報じた仮想通貨を絡めたクレジットカードや預金口座サービスに対する機関投資家の注目度が高まっているようだ。

記事によると、BlockFiは、最近の資金調達ラウンドで400万ドル(約4億5000万円)を調達。仮想通貨ファンドのAkuna Capitalやモルガン・クリーク・デジタルなどが出資したという。BlockFiは、7月にも5200万ドルを調達。元ゴールドマンサックスのマイク・ノボグラッツ氏が率いるギャラクシー・デジタルが大部分を出資したと報じられている。

またThe Blockによると、ウォール街の金融大手フィデリティの子会社Devonshire Investors も出資しているという。

BlockFiは、機関投資家向けに仮想通貨を担保としたローンサービスを提供しているニューヨークのスタートアップ。CEOのザック・プリンス氏は、The Blockに対して、「航空会社のマイルの代わりに仮想通貨を利用者にプレゼントをするクレジットカードビジネスを米国でやりたい」と発言。また、来年、仮想通貨を預ければ仮想通貨で利子を稼げる預金口座も作りたいと話したという。

弱気相場にも関わらず、BockFiは順調に成長を続け、これまでに1000万ドルのローンを提供してきたそうだ。

さらにウォール街の企業との連携に関してプリンス氏は、カストディ(資産管理)サービスの充実を期待。Bitfiがサービスを手がける一方、ウォール街の企業にはカストディ部分でサポートしてほしいと述べたそうだ。

一般的にカストディ・サービスとは、投資家のために証券を保護するほか、元利金・配当金の代理受領、運用資産の受渡し決済、運用成績の管理などを提供するサービスだ。